【2024年度末から】深夜割引、何が変わったの?注意事項は?3つずつ解説
2024/08/012024年7月12日にNEXCO3社より「高速道路の深夜割引の見直しについて」の方針のお知らせが出ました。
このことにより、新しい制度の詳細がより明確化されました。
では「現行と何が変わるのか?」
現在とこれからの深夜割引について違いを比較しながら解説をいたします。
現在の深夜割引の仕組みは?
まずは2024年8月時点での割引制度を改めて見直してみましょう。
1.割引適用時間は0時~4時に利用があれば全て適用
2.割引率は30%
3.割引適用タイミングは即日
1つずつ見ていきましょう。
1.割引適用時間は0時~4時に利用があれば全て適用
これは21時にIC流入→昼12時に流出となっても、0時~4時に無線走行をしていればすべての走行に対し深夜割引が適用されています。
2.割引率は30%
深夜割引として適用されると一律30%が割引されます。
3.割引適用タイミングは即日
30%の割引を受けられるタイミングは料金所を出てすぐ反映された料金が表記されています。
現在の深夜割引で起きている問題が二つ
現行の深夜割引で以下二つの問題が発生しています。
1.PA/SAの異常な混雑
0時から4時に高速道路内にいると30%の割引が受けられる、ということからSAで多く休憩時間を取り、割引も受けるということが常態化し混雑しています。
このことから、30分休憩を取りたいという運転手が混雑により休憩を諦めざる負えない、もしくは路駐するしかない、という事故につながりかねない問題が起きています。
2.0時前に起こる割引待ちの待機車両
0時前より走行していた車が30%の割引を受けるため、料金所前で待機を行う「0時待ち」が発生していました。通常高速道路では一時停止は禁止されている行為のため、危険視されています。
大きくこの二つが問題視されていました。
どちらも重大な事故を起こす要因になるとNEXCOもこれを解決するために、深夜割引の見直しに踏み切ったと思われます。
いつから新しい制度へ変わるのか
2024年8月時点では「令和6年度末ごろに運用開始」と言われているため、2025年1月~3月に始まりそうです。
詳しい日付はNEXCOの正式発表後に更新いたします。
今後深夜走行をする上で何が変わるのか?
大きく分けるとこの4つが主な内容です。
1.割引適用される時間が変更
2.割引率の変更
3.割引を受けられるタイミングの変更
4.新たな条件、実際の走行距離に対しての割引上限の導入
では制度開始後からは具体的にどのように変わるか、一つずつ解説していきます。
1.割引適用される時間が変更
現在は0時~4時ですが
今後は22時~5時まで拡充となります。
ですが22時を超えてETC無線通信をした場所から、5時前に最終無線通信をした場所まで、となっています。
時間を超える前・超えた分は割引にはなりません。
ただし22時に流出をする場合に関しては若干ルールが異なるため、注意事項にて説明します。
2.割引率の変更
20時~22時まで走った場合、22時台に走行した分だけ20%割引が入ります。
ただし20時~23時に利用した場合、23時台に降りることになるため22時~23時に走行した距離が30%の割引となります。
3.割引を受けられるタイミングの変更
現在は即日割引となっています。
制度改変後は22時~5時に走行をした距離に対して後日、割引相応分の還元額が付与されることとなります。
このことから、パーソナルカードを利用している方への影響が大きくなります。注意事項にて説明します。
4.新たな条件、実際の走行距離に対しての割引上限の導入
実際にNEXCOから発表があった割引上限の一覧です。
22時から翌5時における 高速道路の利用時間(休憩含む)(※1) |
深夜割引の対象となる距離の上限(※2) |
4時間以内 | 利用時間×(上限距離) |
4時間〜4時間30分 | 4時間×(上限距離) |
4時間30分〜7時間 | (利用時間−30分)×(上限距離) |
※上限距離 :利用時間1時間あたり、大型車以上の貨物自動車等は90km(※)、それ以外の車両は105kmで設定 ※道路交通法の施行令改正に伴い、上限距離の見直しを行っています |
大型車は6時間半×時速90km = 585km
それ以外の車両は6時間半×時速105km = 約682km
最大割引がされるのはこの距離分となります。
なお最大時間が7時間ではない理由として休憩時間を30分取ることを前提としているためとなっています。
この時間帯にこの距離以上を走行しても割引はされません。
利用する上でこれだけは抑えたい3つの注意事項
上記ではどう変わるか?という説明でしたが、ここでは制度が変わる上でどんなことが起こるか?何をしたらいいのか?といった以下の疑問を解決いたします。
1.マイレージサービスへの登録が必須
2.激変緩和措置5年の間、Total1,000km以上走行すると一部深夜割引が適用
1.マイレージサービスへの登録が必須
今後深夜割引は後日還元型へ変更になるため、パーソナルカードを利用している人はマイレージサービスに登録が必要となります。※コーポレートカードは手続きなし。
現在は即日割引のためマイレージサービスは不要ですが、制度の複雑化に伴い後日還元型へと切り替わります。
深夜割引を受ける前提であれば、早めにマイレージサービスへ登録をし、同時にマイレージポイントも貯めましょう。
2.激変緩和措置が5年間設定、Total1,000km以上走行すると一部深夜割引が適用
総走行距離が1,000km以上の場合、深夜割引から走行していた車両にのみ対し30%割引を追加する措置が設けられました。
1,000kmの目安 = 青森IC⇔神戸北IC 1221.2km この221.2km分が該当。
基本料金にも変化。長距離逓減制とは?
深夜割引の見直しと同時に長距離逓減制も導入されることになります。
理由としては、新しい深夜割引にした際に結局割引額が変わらないということから導入に至ったようです。
一度に400km以上走行する車に対し、段階的に自動で安くなる仕組み
こちらは、すべての車両が対象です。自動で料金に反映されます。
※ETCがなくても対象となっています。
NEXCO中日本 参考URL https://highwaypost.c-nexco.co.jp/faq/toll/findout/22.html
まとめ 深夜×長距離運転をする場合、どの利用方法が安くなるのか?2つの方法
割引が現在よりも複数存在していく状況で、計算は容易ではないでしょう。
そのため、どのETCカードを利用するかでも状況は大きく変わりそうです。
以下は当組合がおすすめできる順番でご案内いたします。
1.NEXCO発行のコーポレートカードの利用
料金毎の割引も併用して使える、長距離運転には最適なのがこのカードです。
ですが、1台の車両限定と取り扱いには注意が必要です。どんな事情でもレンタカーには一切利用ができません。
2.パーソナルカードをETCマイレージサービスに登録をする
コーポレートカード以外のカードを使っている場合は、早めに登録をするとポイントも貯まるためお得です。
ですが登録にはかなりの情報を入力しなければならないため、途中で挫折してしまう方も多いです。
マイレージサービスを登録するのは面倒、と感じたら当組合へご相談ください。
当組合で発行するETCカードはマイレージサービスの代理登録を行っております。
手続きを簡単に済ませたい法人・個人事業主様は資料請求だけでもぜひご検討ください。