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注意!コーポレートカードを違う車に使ったらダメ?違反したらどうなる?【わかりやすく説明】

2025/03/19

はじめに 

法人向けETCカード、その中でもコーポレートカードを使っていると一度は聞いたことがあるであろう「車両不一致走行」。でもそれっていったいどういうこと?何を指すの? 

今回はそんな疑問に答えるべく、車両不一致走行について解説いたします。 

 

そもそもコーポレートカードって? 

 車両不一致走行が起こりうるのは、コーポレートカードのみです。コーポレートカードとは、端的に言うと「NEXCOが発行している法人/個人事業主向けの車両限定カード」です。割引率が大きい分、利用規約も厳重に遵守しなくてはならない、と覚えておくと良いでしょう。車両不一致走行の前にコーポレートカードについてもっと詳しく知りたい!という方は過去コラムにて解説しておりますので、そちらをご覧ください。 

10分でわかる!ETCコーポレートカードのメリット・デメリット~最適な組み合わせで経費削減~|コラム|情報通信システム協同組合 

車両限定カードのためほかの車両には使用できない 

 車両不一致とは、「コーポレートカードに記載のある車ナンバー以外の車にコーポレートカードを挿して高速道路を走行すること」を指します。カードと実際に走る車が不一致である、ということです。これらは違反行為であり、ペナルティが課される場合もあります 

車両不一致を防ぐために、どんな状況で車両不一致が起こってしまうのか、車両不一致をしてしまうとどんなペナルティがあるのか、順に解説いたします。 

どんなときに車両不一致が発生してしまうのか 

1.カードの挿し間違え 

 コーポレートカードを複数枚所持していると起こる可能性が高い、「単純な挿し間違い」。人為的なミスを100%防ぐことは難しいですが、ナンバーの下4桁だけではなく、「品川 100 あ ・・・・」など、地名から確認をしてETCカードを利用するようにしましょう。 

2.配車時のカードの渡し間違え 

 沢山の車両を管理している、人事や総務からETCカードを受け取って利用する流れ、というパターンの会社で起こりやすいのがこちらです。カードを管理している人が「この人はA車を利用する」と思ってAのカードを渡したが、現場で急遽使う車両が変更になり、B車を使うことになった、というような状況の際も起こり得ます。コーポレートカードの利用にあたっては必ずカード記載の車両ナンバーと、実際にそのカードを挿す車両ナンバーを確認しましょう。 

3.車両入替の手続きをしていなかった 

 車がリースアップした、車検が切れるタイミングで買い替えをした・・・そういったタイミングで何も手続きをせずに新しい車に旧ナンバーのコーポレートカードを使用してしまうと、こちらも車両不一致走行に該当します。車自体は変わらず、何らかの事情でナンバーだけ変更になった、ETC車載器を買い替えた、等の場合も申請や手続きをしないと車両不一致走行にあたります。 

 車両入替の手続きを踏めば、新ナンバーのカードができあがるのを待たずして、旧ナンバーのコーポレートカードを新車両に利用できるようになりますので、必ず忘れずに手続きを行いましょう。 

4.レンタカーや代車などを利用した際 

 車検や事故など、様々な理由でレンタカーや代車を使用することもあるかと思いますが、それらでのコーポレートカードの使用は一切できません。普段の車の代用だから、と同じく普段使っていたコーポレートカードを挿してしまうと不一致走行に該当します。レンタカーであっても、代車であっても、カード記載のナンバー以外の車では使用しない、を徹底しましょう。 

車両不一致をするとどんなペナルティがあるの? 

5.車両不一致走行をした分の割引が受けられない 

 「手続きを行うのは面倒だし・・・」「ほかの車で使ってもバレないのでは・・・」と邪な考えが頭をよぎってしまうこともあるかもしれませんが、車両不一致走行をした走行分は割引を受けることができません 

 また、それだけではなく、車両不一致走行に関する報告書の提出を求められます。 

6.繰り返すとカード返却や使用停止になる場合も・・・ 

 間違ってカードを使ったときに「割引を受けられなくてもいいから・・・」と、車両不一致走行をしてしまった後もルーズな使用を続けている方がいたら要注意です。繰り返し車両不一致を行っていると、該当カードの返却を求められるそもそもコーポレートカードが使用停止となる、といった事態になってしまいます。 

こんなときはどうしたらいいの? 

【例えば】急な車両故障 

 そうは言っても、手続きをする間もなく急に車両事故にあって車が代車になったときはどうしたらいいの・・・?とお悩みになるでしょう。結論、どんな状況でもコーポレートカードは代車では使用できません。 

 こんな状況の時のためにコーポレートカード以外のETCカードがあると大変便利です。法人ETCカードであれば、複数のクレジット系カード会社から発行されています。月の高速道路利用額が少額でも作成可能で、尚且つ使用する車を問わないため、コーポレートカードのみの使用を想定している場合も1枚は持っておくと安心できます。 

 コーポレートカード以外、他のETCカードを持っていない・・・というときは、現金利用が必須となるため、多めに現金を持って行きましょう。 

車両不一致をしないために 

解説をしてきましたが、未然に防ぐための極意は下記3つです。 

  1. カードと車両の管理を徹底する 
  2. コーポレートカードのことを社内全体で共有する 
  3. 使用前に車両とカードを確認する 

社内全体で「車両不一致走行を防ごう」という意識を持ち、配車のとき、カードを渡すとき、カードを挿すとき、すべてで必ず確認をする意識を持つと防ぐことができるでしょう。 

最後に 

 今回は車両不一致に関して解説をいたしました。車両不一致走行したときのペナルティなどについて解説をしたため、コーポレートカードを検討段階の方は腰が重くなってしまう内容だったかもしれません。 

 しかしながら繰り返しにはなりますが、コーポレートカードは月の利用額が大きければそれだけ多くの割引を受けられるものになります。適切に管理をして割引を受けましょう。 

 法人様/個人事業主様でコーポレートカードの話を聞いてみたい、詳しく知りたいという方はお気軽に組合にお問い合わせください。 

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