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高速道路で事故や故障を起こしてしまったときは?交通違反になることも!?

2025/03/21

高速道路で事故や故障が起こってしまったとき・・・ 

 一般道とは通行料金の仕組みや交通状況が異なる高速道路。もしそこで事故や故障が起こってしまったら・・・とご不安に思われる方、こちらの記事でそんな不安を払拭していきましょう。 

事故・故障の初期対応 

 高速道路では一般道よりも速度を出している車が多いため、より一層初期対応が肝心となります。二次被害を防ぐためにも、車に異変が生じた際には落ち着いて次のような行動をとりましょう。 

初期対応 

1.ハザードランプを点灯する 

 車に不具合を感じたら、まずはすぐにハザードランプで周りの車、特に後続車に異変が起きていることを知らせましょう。追突事故を防ぐ重要な方法の一つです。 

 

2.安全を確保できる場所へ車を移動する 

 異常や不具合を感じた場合、高速道路上であってもサービスエリアやパーキングエリアに車を移動させることが理想的です。より安全に駐停車を行うことができます。そういったことが難しい場合は、なるべく広い道路の路肩に車を停車させましょう。 

 

3.同乗者をガードレール外など安全な場所へ移動させる 

 ハザードランプを点灯させていても高速道路上での停車は大変危険です。より安全な場所がある場合は同乗者をそちらに避難させましょう。 

 

4.停止表示器材や発煙筒を後方に設置 

 後続車に十分注意したうえで、停車した車の50m以上後方に停止表示器材や発煙筒を設置します。特に夜間は三角停止表示器材があるとより遠くから車両が停止していることを確認できます。 

※高速道路上で人がはねられてしまう事故が起こっています。設置する際は無理のない範囲で行ってください。 
※トンネルや夜間は発煙筒を設置すると視界不良になってしまうため、状況をよく確認しましょう。 

 

5.ドライバーもガードレール外など安全な場所へ移動 

 後続車に車の停車を知らせることができたらドライバーも安全な場所へ移動しましょう。 

 

緊急ダイヤルと非常用公衆電話 

 ドライバーの避難まで完了したら、次は外部へ対応を依頼しましょう。道路緊急ダイヤルと非常用公衆電話を活用しましょう。 

1.道路緊急ダイヤル 

【#9910】が道路緊急ダイヤルの番号です。自身の車の不良だけではなく、落下物や逆走車、路面の穴ぼこなど、車両の通行に支障をきたす道路の異常や緊急事態を発見した際に使用できます。 

全国の高速道路・国土交通省が管理する国道はすべて対象で、24時間通話料無料です。 

ダイヤル後は自動音声ガイダンスにしたがって道路名を選択しましょう。該当する道路の管理者につながります。 

 

2.非常用公衆電話 

 高速道路や自動車専用道路の本線上では1kmごと、トンネル内では200mごと、インターチェンジやサービスエリアにも設置されています。 

受話器を取るだけで各道路の管制センターにつながるようになっているため、事故などで混乱している状況でも、おおよその位置が伝わるようになっています。 

「故障」「事故」「救急」「火災」の4つのボタンが備わった非常電話もあります。その場合はあてはまるボタンを押すと横にあるランプが点灯して、電話が各道路の管制センターにつながります。 

いずれの場合も道路管制センターにつながった後は、係員が応対をしてくれます。緊急対応が必要だと判断されると、高速道路のパトロールを行っている交通管理隊が現場に来て後続車に注意喚起をするなど適切に対処してくれます。 

 

通行料金の支払い方法 

 現実的な話になりますが、車が事故や故障によって自走出来なくなってしまった場合の通行料金も大事なポイントかと思います。自走が不可能になった車両が積載車に載せられて移動する場合の通行料金は以下の通りです。 

自走不可車両:自走不可になってしまった車両が流入したIC~積載する地点から進行方向の次のICの料金 

▼積載車:積載車が流入したIC~積載車が流出したICの料金 

参照元:車が事故や故障により自走できなくなった場合の通行料金はどのようになりますか。   

もちろん、故障や事故での出費は高速道路通行料金だけではなくなってしまうかと思いますが、少なくともこちらに関しては大きく上回って請求される、といったことはないためご安心ください。 

 

準備不足が招く、交通違反 

 さて、事故や故障は予期せず突然起こってしまうものですが、然るべき対応を怠ってしまうと交通違反となってしまう可能性もあります。 

▼ガス欠(燃料切れ) 

 高速道路上でのガス欠は道路交通法第75条の10に定められている、「自動車の運転者は高速道路などで運転する際、燃料、冷却水、原動機オイルの量や積載物の状態を点検し、不足や転落、飛散を防止する措置を講じなければならない。」に抵触します。 

 違反点数2点と普通車の場合反則金9,000円が科せられる場合があります。 

 ガス欠は事前に防げることですので、高速道路を利用する前やサービスエリアのガソリンスタンドなどで余裕をもって給油しましょう。 

▼三角表示板の表示 

 三角表示板の車載は義務ではありませんが、高速道路および自動車専用道路上で自動車を停止させる場合には、道路交通法 第75条の1によって表示が義務付けられています。 

 高速道路および自動車専用道路上で自動車を停車するときに、停止表示器材の表示をしなかった場合には、違反点数1点と普通車の場合反則金6,000円が科されます。 

 高速道路を利用する際には必ず停止表示器材を車載しているか確認しましょう。 

まとめ 

 なるべく避けたい高速道路上での事故や故障。日頃の点検や高速道路を利用する前の準備でリスクを最小限に抑えましょう。 

 また、高速道路では一般道よりも速度を上げることが多いからこそ、その危険性を理解してゆとりをもった運転を心がけましょう。 

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